自律神経失調症の人はみんな「冷え症」です。
冷えの自覚症状のあるなしにかかわらず、自律神経失調症の人はみんな「冷え」ています。
自律神経のアンバランスのせいで「冷え症」になるとも言えるし、「冷え症」のせいで自律神経失調症になるとも言えます。自律神経失調症の症状は神経のアンバランスで起こるため、検査しても内臓や器官そのものに直接的な異常がみられるわけではないのです。
そこで、一般の内科では「異常なし」とか「気のせい」などと診断されて何年も苦しみ続けて対症療法の頭痛薬や胃薬などを処方されることになります。どうすることもできない病気=自律神経失調症。一見難しそうにみえる病気ですが、実は効果的にシンプルに治す方法があるのです。
ストレスも「冷え」を呼び込む
職場や人間関係などのストレスによって心身の緊張が断続的にもたらされると、血管の収縮を招き血のめぐりが悪くなって「冷え」やすくなります。
これによって自律神経の中枢である間脳の視床下部に刺激を与えている大脳皮質の働きが低下するため、さまざまな症状が現れます。ストレスに押しつぶされないようにすることは難しいことですが、「冷え」ないように注意するだけでも、ストレスへの耐性を高めることができます。
「冷え」の簡単な自己診断法
- 暖房の部屋に入ると具合が悪くなる。
- 冷房の効いた部屋に居ると具合が悪くなる。
- 熱いラーメンやうどんを食べるとすぐに鼻水が出る
- のぼせやすい、(特に顔がカッカッと赤くなり汗が出る)
- 暑がり、寒がり
- 直射日光が苦手。
- 熱い風呂が大好きで、ぬるめの湯では温まった気がしない。
- 長時間入浴しても汗が出ない。
- 真冬でも足がほてって布団から出さないと眠れない。
※このような人は「冷え」が相当蓄積していると思って下さい。
「足浴」の効能
手軽に緊張がほぐれて熟睡できる「足浴」の効能
体調が悪く半身浴ができないときは手軽に出来る「足浴」をしましょう。
まず、ふくらはぎの真ん中ぐらいまでつかるようなバケツを用意し38度程度のお湯を張ります。その中に両足を30分ほどつけます。ポットのお湯をそばに準備して置き、湯が冷めてきたら少しずつ加えます。
この「足浴」でも半身浴と同じような効果が得られます。30分ほどぬるま湯につけていると、さまざまな不快症状が緩和されていきます。30分ほどつかったらすぐに冷水を、さっとかけ、タオルで水気をふいて5本指の靴下をすばやくはき、冷やさないようにしましょう。
足浴は自律神経失調症の症状である、頭痛や肩こりにもひじょうに効果的です。足が冷たくて眠れないときなど、短時間でも「足浴」を行うと副交感神経に働きかけて緊張がほぐれ、熟睡できます。
「肩こり・首こり」に手軽で効果抜群の蒸しタオル法
「冷え症」や、自律神経失調症の症状で特に多いのは、肩コリや首のコリや痛みです。そのような症状に大変すぐれた温熱療法、蒸しタオル法がオススメです。
当てる場所は後頭部や痛みなどの症状のあるところです。患部を直接じんわり温めることにより筋肉疲労などの疲労回復にも有効で、緊張をほぐしていきます。
具体的には、発熱、腰痛、生理痛、腹痛、肩コリ、精神的イライラ、花粉症・・・などに即効性があります。
蒸しタオル法のやり方は、まず、四つに折りたたんだフェイスタオルを水に濡らして固くしぼり薄いビニール袋に入れ電子レンジに1〜2分かけて蒸しタオルを作ります。
首のコリや痛み、肩コリ、イライラ、発熱、頭痛などは後頭部のくぼんでいるところを中心に4〜5分当て続けましょう。タオルが冷えたら、もう一度レンジにかけて再び後頭部に当てます、これを3〜4回繰り返します。
なぜ、後頭部に当てるのでしょうか?
なぜ、後頭部に当てるのでしょうか?。それは後頭部のくぼんだところは、西洋医学で生命維持の中枢とされる「延髄」のあるところだからです。
延髄には、たくさんの中枢があります。消化運動の中枢、心臓調整や血管運動の中枢、呼吸の中枢、発声の中枢、汗の分泌の中枢などなど、総まとめの中枢が「延髄」にあるからです。
◼︎詳しいやり方は「生姜湿布の仕方」(動画)をクリックしてください。
体の芯から温めて効果抜群の半身浴
「冷えとり半身浴」
最もてっとり早いオススメ「冷えとり半身浴」
入浴は体のすみずみの血液循環を促進して冷えを取り筋肉のこりをほぐします。
また、心身ともにリラックスするため心の緊張が解けてストレスを緩和します。特に就寝前の半身浴は皮膚の表面の血管が拡張し、血液が皮膚に多く流れることになりその結果、軽い脳の貧血状態となり、緊張が緩んで気分が落ち着き眠りに入りやすくなり熟睡ができます。
◼︎詳しいやりかたは「半身浴の効能」のページをご覧下さい。
腹式呼吸で体が温まる
自分の心を呼吸でコントロールできる
自律神経が支配している生命活動の中で、ただ一つ意識でコントロールが可能なのが呼吸。つまり、自分の心を「呼吸」によってコントロールできるということです。
深くゆったりとした呼吸をしているときは、自律神経の副交感神経が優位になります。副交感神経は休息の神経ですから、心と体はリラックスした状態になります。
交感神経は活動の神経です。交感神経が優位の状態が長く続くと、心も体も緊張した状態が続き、浅い呼吸になり抹消の血管が縮まるので、血流が悪くなって、体もこわばり精神的にも、落ち着かなくなったり、不安になったりします。
反対に、浅くせかせかした呼吸のときは、交感神経が優位になります。
◼︎詳しくは「自律神経と呼吸の関係」のページをご覧下さい。
食べ物でも「冷え」は起こる。
食べ物には体を暖める食べ物と冷やす食べ物がありその原理は陰陽にあるといわれています。
陰陽とはマクロビオティックの原理であり、また東洋の伝統的な世界観でもあります。
中国や日本では古くから、物事を陰陽というモノサシで見る見方が発達していました。東洋のこうした考え方に共通なのは、陰の性質と陽の性質の織りなすメカニズムが、森羅万象に浸透しているとする点です。
ですから体質だけでなく、食べ物や人間関係や、科学の中にもその働きを見ることができるのです。
食養で有名な桜沢如一氏も、食べ物には陰性のものと陽性のものがあると主張され、陰性体質の人は陽性の食品を多くとり、陽性の人は、陰性のものをとることによって健康を保つことができると主張されました。
とはいっても、陰性のものは体に悪いから全然食べない、陽性のものは良いからそればっかり大量に食べるというのは間違いで、かえって体を悪くしてしまいます。
良いものばかり食べていると、体から悪いものに抵抗する力が抜けてしまうのです。これを廃用による退化といいます。
ですから、陰性のものと、陽性のものをバランスよく食べることが大事なのです。
体を暖める食べ物って、どんなもの?
「陽性」 (体を暖める食品)
海藻類、かぼちゃ、にんじん、ごぼう、ふき、玉ねぎ、もずく、里芋、さつまいも、長芋、レンコン、玄米、玄米餅、三年番茶、タイ、サケ、イワシ、カニ、ヒラメ、ウナギ、イカ、タコ、たくわん、チーズ、タンポポコーヒー、豆類、梅干し、味噌、醤油、ぬか漬け、干魚、干肉、干キノコ、チーズ
体を冷やす食べものって、どんなもの?
「陰性」(体を冷やす食品)
白米、なすび、トマト、生椎茸、じゃがいも、バナナ、パイナップル、ぶどう、メロン、
梨、スイカ、コーヒ、ウイスキー、日本酒、ビール、化学調味料、防腐保存料、化学調味料、白砂糖、豆腐、わさび、とうがらし、豆乳、はちみつ、ニンニク、コンニャク、タケノコ、とうもろこし、そうめん、ほうれん草、ミカン、などなど。
陰性体質の人、陽性体質の人
陰性体質の人
【特徴】
- だるい
- 低血圧
- 冷え性
- 寒がり
※このような症状が多い人は陽性の食べ物を多めに食べるようにしましょう。
陽性体質の人
【特徴】
- 高血圧
- やたら汗をかく
- 暑がり
- 大食家
※このような症状が多い人は陰性の食べ物を多めに食べるようにしましょう
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